2016年8月21日日曜日

Lovepedal Vibe - Rate を外部からコントール (Rate Control With Expression Pedal)

Lovepedal Magic Boy Vibe は、Cot50 等で有名な Lovepedal が新映電気の Shinei Uni-Vibe をイメージして作ったエフェクターです。 既に後継の Pickle Vibe や Vibronaut が発売されていますが、1コントロールの Vibe のルックスが大好きです。

音には何の不満もありませんが、オリジナルの Uni-Vibe や
  • Korg Nuvibe
  • Fulltone Deja Vibe
のように、Rate をエクスプレッションペダル (Expression Pedal) でコントロールしたくなりました。
  • A. 初期の Cot50 と同じ筐体に入った LED をもたないタイプ
  • B. LED 付きになってエンクロージャーが大きくなったが Vibe ロゴは A. と同じタイプ
  • C. LED 付き、B. と同サイズでロゴのフォントが変わり、金色フォントを使ったタイプ
上記3タイプの Vibe をもっていまして、とても気にいっているエフェクターです。Lovepedal の Cot50 などに比べれば、それほどメジャーなエフェクターではありませんから、数もそれほど作られていないでしょう。あまりオリジナルに大きな変更を加えたくはありません。初期型 A. ほどレアではないですが、初期の面影が残っている B. をターゲットにすることにしました。

Vibe のコントロールは Rate のコントロール1個ですし、ただの可変抵抗 (Volume) ですから、横から同じ値の可変抵抗をもう一つ増設しても、一方を 0Ω (ボリューム0状態) にしておけば、オリジナルの Rate コントロールがそのままの有効な状態で、良い効果を得られるのではないかと考えました。


Roland EV-5

エクスプレッションペダルは Roland EV-5 を選びました。 プラスチックの筐体で強度を気にされる方もいますが、軽くてチープな感じが好きです。

後で書きますが、 EV-5 である必要はまったくなく、 Boss FV-50L か FV-50H の方が良かったと思い至りました。


Lovepedal Vibe' Volume = B100K

Vibe を開けてみると、可変抵抗はBカーブの100Kでした。



B100K自体は簡単に手に入りますが、問題はエクスプレッションペダルにちょうど良く組み込めるサイズのボリュームがあるか?になります。

既に先人の方で EV-5 を改造されている方の解説 (EV-5改造 - ノメシコキの日々) を読ませて頂くと、
アルプス電気 RK163111S20C0B104L ボリューム B100KΩ
ならば、 EV-5 に取り付けて、問題なくコントロールができるようです。このボリュームのシャフトの長さは根元から 14mm でした。千石電商さんで購入しました。




改造 (Modified)

  1. Lovepedal Vibe の Volume から 1/4'' Stereo Phone Jack を増設
  2. Lovepedal Vibe に 12mm の Jack 取り付け穴を開孔
  3. Roland EV-5 のオリジナル Volume を取り外し
  4. Roland EV-5 に B100K を取り付け

 Lovepedal 本体の改造は2点なりました。1. がオリジナルのボリュームとステレオジャックの結線です。2.で本体に穴を開けました。


1. Lovepedal Vibe の Volume から 1/4'' Stereo Phone Jack を増設

残念ですが、オリジナルのボリュームに半田付けを行いました。本体の可変抵抗 1, 3 に相乗りになります。ジャックは、スイッチ無しステレオジャックを使用しました。筐体へ GND が落ちてしまったりすると挙動が変になります。



2. Lovepedal Vibe に 12mm の Jack 取り付け穴を開孔

残念ですが、12mmの穴を開けました。外部から信号を入れるには致し方ありません。




3.  Roland EV-5 のオリジナル Volume を取り外し

ペダルと可変抵抗は、イモネジで固定されているだけですので、六角レンチで緩めるだけで取れました。取り外してしまっても良かったのですが、そのまま残しても問題ないので、外して横に貼り付けておきました。


 


4. Roland EV-5 に B100K を取り付け

当初 EV-5 にも Stereo Phone Jack を取り付けようと考えていました。しかし、よくよく考えてみますと、BOSS FV-50H か FV-50L ならば既にジャック取り付け用の穴が開口しており、わざわざ EV-5 を選択する必要がないことに、この時点で気がつきました。そこで、悔し紛れに EV-5 の改造点を極力小さくしようと思い、ケーブルをそのまま流用しました。








終わりに

Lovepedal Vibe の Rate を Roland EV-5 でコントロールできるようになりました。一番大変なのは、B100K を EV-5 に取り付けた後、可変幅を調整するところでした。EV-5 の可変幅は、オリジナルの Volume に対して、小さくなります。ですので、Min Rate か Max Rate を基準に自分の一番気に入った可変幅で固定することになります。また、これを行うと、本体の Rate もこの Rate に影響を受けて可変幅が変わりますので、それも考慮しての調整になります。